「お塔婆」の意味
「お釈迦さまの供養が始まり」など様々な説があります。板塔婆の形は五輪塔に由来して「空・風・火・水・地」を表しており、そこに梵字、戒名、立てる方のお名前、年月日などが書かれます。
迎え火・送り火について
迎え火とはお盆の初日にあたる13日に家の玄関等で焙烙というお皿の上でオガラを焚いて御霊をお迎えすることです。 送り火はお盆の最終日の16日に同じようにオガラを焚き御霊をお送りします。
お供えするお花の種類について
基本的には「トゲがあるもの」「毒を持つもの」「香りが強いもの」はお供えしません。「邪気を払う」といわれる菊などがおすすめです。
お墓を建立する時期について
特にいつという決まりはありませんが、年忌にとか、四十九日明け、春秋の彼岸、お盆、祥月(しょうつき)命日に合わせて……という方が多いようです。それはこの時期に多勢の人が集まりやすいからです。お墓は、それを建立することによって、御仏の供養がはじまるのですから、早い時期にこしたことはありません。
墓石に適した石材について
お墓は先祖代々お祀りしていくものですから、使用する墓石は、風化に強い硬質のものがよいでしょう。
昔は、石の加工が手作業でしたので、比較的やわらかい石が多く使われていましたが、現在では加工技術の進歩とともに“御影石”と呼ばれる花崗岩をはじめとして硬質で風化に強い石が大部分を占めるようになりました。また、これらの石は磨くと光沢が出ることから、とても美しく仕上り墓石には理想的な種類といえましょう。
お墓の形について
一般的には和型(タテ型)が多いようですが、最近では、記念碑的な型や、洋型(ヨコ型)もふえています。
和型の場合は普通台石は二段に重ねてあり、その上に竿石が据えてあります。
この意味は、竿石を天、二段目の台石を人、下の台石を地、つまり天・地・人の三位に見立てているわけです。上から天を人体(健康・家庭円満)、人を動産(家業・事業の安泰)、地を不動産(財産の維持)という表現です。洋型にするなら、台石を二段にしてその上に横にした竿石を建てるのがよいでしょう。
法要について
仏教の場合、お墓を建てたら、まず開眼法要を行います。開眼法要とは、新しく建てたお墓に魂を入れる儀式です。
これは墓石の完成に従い、百ヶ日やそれに近いお彼岸、お盆、月の命日など、できるだけ早い時期を選んで行われます。
次の故人命日(亡くなった日)や年回(三年・七年)にお寺さんを呼んで法事を営みます。
最初は翌年の命日で一周忌、さらに翌年(満二年目)を三回忌と呼びます。
以後、七回忌、十三回忌、二十七回忌、三十三回忌とすすむわけです。